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西武は松坂の移籍認めず

 プロ野球のフリーエージェント(FA)資格を持つ選手の権利行使表明と申請受け付けが27日から始まった。締め切りは11月7日で、FA宣言した選手は8日にコミッショナー事務局から公示され、9日から海外を含めた全球団との交渉が解禁となる。

「何年も準備してきた。簡単にはあきらめない」

 西武の松坂が27日、ポスティングシステム(入札制度)による米大リーグへの移籍希望を球団側に伝えた。黒岩彰代表は「来季に向けて必要な戦力」などとして、移籍を認めない意向だ。

 松坂は「何年も準備をしてきて、僕の中では準備が整ったという気持ちが強い。粘り強く、簡単にはあきらめない。長引く話になると思う」などと、年内いっぱいをめどに交渉を続ける考えを明らかにした。

 松坂は早ければ3年後の2008年オフにFA資格を取得するが、球団側は昨季オフ、「周りの誰もが納得する成績を残せば、気持ち良く送り出せる」(星野好男球団社長)などと条件付きでの移籍を容認していた。この日は星野社長が話し合いに参加しなかったことから、黒岩代表は「今度は社長も交えて話をしたい」と次の交渉の場を設定するとした。

 ヤクルトの石井も、FA取得まで最短で3年を要するため、ポスティングシステムによるメジャー移籍を希望している。今季終了後に渡米し、米大リーグのプレーオフを観戦した石井は21日に多菊善和球団社長と会談。多菊社長は「新しいチームに必要な戦力」として残留を要請したが、石井は今後も話し合いを継続する構えだ。

2005年10月28日  読売新聞)
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