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「絶対活躍できる」「“華”流出は寂しい」

 西武の先輩でもある大リーグ・ロッキーズの松井稼頭央選手は「おめでとう」と祝福した。「ダイスケならもちろん活躍できる。(西武時代は)後ろで見てきたが、真っすぐ、変化球どれをとっても素晴らしい。どんどん攻めてほしい。一日でも早く見たい」と語った。

 北海道稚内市在住の祖母、松坂みさ子さん(81)は「とにかく、体を壊さずに、活躍してほしい」と、新天地に挑戦する孫を温かく激励。「そのうち、本人から連絡が来ると思うので『頑張りなさい』と言ってあげたいです」と語った。

 松坂投手が少年時代を過ごした東京都江東区の東陽商店街。松坂投手の両親とも親交のある焼き肉店「大野屋」の福島亜都子さん(64)は「今以上に飛躍するためには仕方がない。日本を代表する投手だし、向こうでも絶対に活躍できると信じている。イチローや松井との対戦が今から楽しみ」と期待を表した。

 西武の選手がよく出入りする、埼玉県所沢市のインボイス西武ドーム近くの中華料理店「さやま食堂」の店長山崎幸正さん(44)は「地元を大いに盛り上げてくれた“華”だったのでとても寂しい」と話したが、落札額の大きさには、「イチローの4倍とはすごい。大リーグの期待をよく表しているのではないか」と驚いた様子だった。

 「松坂世代」の著書があるスポーツライターの矢崎良一さん(40)は、「才能、実力、人気のどれをとっても、松坂投手を超える選手は今の日本の野球界にはいない。それが落札価格にも反映したのだろう」と話す。

 一方、スポーツジャーナリストの二宮清純さん(46)は「このままでは日本がメジャーへの選手の供給源に成り下がってしまう。日本球界としても野球ビジネスの舞台をアジアに拡大して、外に向かって日本野球の魅力をアピールするなどの試みが必要になるのではないか」と、球界の奮起を促した。

2006年11月15日  読売新聞)
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