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会見合戦 松坂交渉大詰め

「日本に帰るかも」×「いや、ボストンへ」

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日本語で書かれた書類を手に話すルキーノ社長(左)とエプスタインGM(米カリフォルニア州コスタメサで、下村征太郎撮影)

 【ロサンゼルス=下村征太郎】ポスティング(入札)制度による米大リーグ移籍を目指している松坂大輔投手とレッドソックスとの交渉が15日午前0時の期限を前に大きく動きだした。

 11日夜に松坂の代理人、スコット・ボラス氏が記者会見すると、その直後にはレッドソックス幹部も緊急会見を開催、チームの考えを披露した。12日の両者の話し合いで、結論が出る公算が大きくなってきた。

 ボラス氏は、ロス近郊の事務所で交渉の状況を説明した。落札金額と選手個人の契約金は別物としてきたボラス氏は、トップレベルの投手である松坂の価値の高さを改めて主張。12日もレッドソックス側と話し合うとしつつも、「ボストンに行くかもしれないし、日本に戻るかもしれない」と決裂の可能性も示唆した。

 その約1時間半後にはボラス氏の会見を知ったレッドソックス側が動いた。ボラス氏の事務所に近いホテルでルキーノ球団社長とエプスタイン・ゼネラルマネジャー(GM)が「自分たちの考えも伝えたい」と急きょ、会見を設定。プライベートジェットでボストンから北米大陸を横断してきたルキーノ社長は「水曜日の朝に松坂を乗せて帰りたい」と語った。さらにルキーノ社長の手には日本語で書かれた契約条件に関する書類も。エプスタインGMは「最初の提示より良い条件を提示した。落札額とあわせると記録的な額になる」と、アピールした。

 レッドソックス側によると、健康診断も期限前に終わらせないといけないという。このため12日の話し合いが松坂のメジャー移籍問題の最終局面となる。

2006年12月13日  読売新聞)
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