松坂参戦「因縁」過熱地区V10狙うヤンキースvs2億ドル超補強Rソックス【ボストン(米マサチューセッツ州)=下村征太郎】レッドソックスへの入団が14日、正式に決まった松坂大輔投手。松坂の加入で、米国ファンのみならず、日本のファンも注目しているのが、松井秀喜外野手が所属するヤンキースとのライバル対決だ。ワールド・ベースボール・クラシックで最優秀選手になった世界一右腕は、大リーグを代表する伝統の一戦をさらに熱くさせそうだ。 松坂の入団会見当日、地元紙コラムにこんな一節があった。「記者会見でマイクの前に立ったら、大きく息を吸い、こう言った方がいい。『私はヤンキースが嫌いだ』と。この簡単な短い言葉で、世界中のレッドソックスファンの心をつかむことになる」。それほど両者のライバル意識は激しいものだ。 両球団が所属するア・リーグ東地区の優勝は1998年以降、ヤンキースの指定席だ。今季まで9連覇、対するレッドソックスは2005年までずっと2位。今季はヤンキースに11ゲーム差をつけられ、3位に沈んだ。それが、今オフの積極的な補強を決意させた。 まずは松坂の入札で巨費を投じ、大物選手をさらわれ続けてきたヤンキースに勝利。その後も5年7000万ドル(約82億6000万円)でドジャースのドルー外野手を、さらに、同じドジャースからルーゴ内野手を獲得した。日本からは中継ぎとして岡島(日本ハム)を獲得。抑え投手がまだ決まらないが、投打で2億ドル(約236億円)を超える大補強を進めている。 一方のヤンキースはA・ロドリゲス、ジーター、松井秀ら野手陣は充実。不安は投手陣だが、アストロズから186勝左腕のペティットを獲得。4年ぶりの復帰で、前の所属時は4度の世界一に貢献している。日本の井川(阪神)とも交渉を続けており、さらに大物も狙っているという話もある。投手陣の整備で、地区10連覇とワールドシリーズ制覇に突き進むつもりだ。 ファン同士も巻き込み激しい戦いを繰り広げる両チーム。来季に向け、今年は冬から過熱気味だ。「普通の試合ではないのは分かっている。日本で言えば、巨人と阪神」と松坂。そんな因縁の対決に日本のモンスターも参戦する。2007年シーズンの初対戦は4月20日。ボストンで行われる。 (2006年12月16日 読売新聞)
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