2年目松坂 日本で開幕松坂大輔の2年目の挑戦は日本でスタート――。米大リーグ、レッドソックス―アスレチックスの開幕戦が来年3月下旬、日本で開催されることが14日、発表された(読売新聞社など主催)。新人ながら15勝12敗でローテーションの一角を守りきり、ワールドシリーズ制覇に貢献した松坂は、2年目、チームのエースとなるべく、飛躍が期待される。岡島も、セットアッパーとしての足場を固め、チームになくてはならない存在となりそうだ。今回の遠征では、セ・リーグの球団とのエキシビションゲームも予定されており、かつての同僚やライバルたちとの対戦も、大きな注目を集めるだろう。 打線に破壊力…レッドソックスレッドソックスは、ボストンに本拠地を置く1901年創立の古豪。ア・リーグ東地区では名門ヤンキースのライバルで、2004年に86年ぶりにワールドチャンピオンに輝いた。今季、レギュラーシーズンから圧倒的な強さで勝ち進み、3年ぶりに王者に返り咲いた。 若きエース、ベケットはサイ・ヤング賞こそ逃したが両リーグで唯一、20勝を挙げた。1億ドルの右腕、松坂はメジャーへの適応に苦しみながらも1年間、ローテーションを守り、15勝。ポストシーズンでは日本人初勝利も挙げた。来季はいよいよ本領発揮のシーズンとなる。66試合に投げ、防御率2・22の岡島は中継ぎエースの座を不動にした。守護神、パペルボンへのリレーはレッドソックスの勝利の方程式だ。去就が注目された大投手、シリングの残留も決まった。 オルティス、ラミレスを中心とした打線もメジャー屈指の破壊力を持つ。松坂らを寄せ付けず、新人王を獲得した二塁のペドロイアなど若手も台頭してきた。来季も優勝候補の筆頭となることが予想されるレッドソックス。今、メジャーで最も勢いに乗るチームだ。(ニューヨーク、下村征太郎) 投手力が強み…アスレチックスアスレチックスは、サンフランシスコ近郊のオークランドに本拠地を置くメジャー屈指の名門チーム。イチローが所属するマリナーズと同じア・リーグ西地区に属する。今季は76勝86敗で3位だったが、昨年まで8年連続2位以上。その間、地区優勝4度、プレーオフ出場5度と安定感抜群だ。 チームの強みはリーグ6位の防御率を残した投手力。今季のオールスターで、名誉ある先発投手を務めたハレン、3年連続2けた勝利を挙げているブラントンの両右腕が2本柱として支える。 抑えは今季右腕を痛めて、16セーブに終わったものの、右スリークオーターから切れのある球を投げ込むストリート。今季途中から定位置をつかんだハワイ生まれ、日系捕手のスズキがリードする。 昨季まで7年連続20本塁打以上のチャベスなど故障者があったこともあり、得点力は低かった。ただ出塁率を重視する嫌らしい攻撃を見せる。今季も四球数はリーグ2位の664個を数えた。 指揮を執るのは、今季が1年目だったゲレン監督(46)だ。(ロサンゼルス、臼田雄一) 日本プロ野球組織・根来泰周(ねごろやすちか)コミッショナー代行「アメリカから野球が伝えられてから130年あまり。日本にとっても国技と言っていいくらい普及、発展しました。この試合が両国の野球を通じた友好のさらなる発展につながれば、日本のプロ野球としても喜ばしい限りです」 米大リーグ(MLB)、バド・セリグコミッショナー「日本で3度目となる公式戦開幕を行うのは、MLBが、野球の世界的な成長に寄与しているという一例だ。両チームが、この国際的なイベントへの我々の招待を受け入れてくれたことに、興奮している」 読売新聞東京本社・滝鼻卓雄代表取締役会長「このような名門同士の真剣勝負を直に見ることができる機会は、日本の野球ファン、とりわけ子どもたちにとって夢のような話だと思う。MLBのセリグコミッショナー、MLB選手会のフェア専務理事に心から敬意を表します」 (2007年11月15日 読売新聞)
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