松坂と稚内の縁1日のアスレチックス戦で今季2度目の登板を予定するレッドソックスの松坂大輔。日本で見ることはしばらくできないが、そんなファンにお勧めなのが、この冬、北海道稚内市にオープンした記念館、「松坂大輔スタジアム」だ。 稚内市は父、諭さん(54)の出身地。記念館建設の話が出たのは3年前だった。松坂本人から「この記念品を家に置いておくのは、もったいない。少年たちに夢を与えるような記念館を作りたい。稚内はどうだろうか」と提案があった。 松坂は東京都出身。日本最北端の稚内というと奇異な印象も受けるが、「怪物」にとっては特別な場所でもある。 西武に入団した1999年1月には雪深いこの地で自主トレを行い、プロ生活をスタート。壁にぶつかった時には、シーズン中でも日本ハム戦の札幌遠征に合わせて、稚内まで行き、心を癒やしていた。 「なぜか稚内なんです。ご先祖様を拝んでこようと足を運んだこともあった」と諭さん。ここに記念館を作ることは、第二の故郷とも言える稚内を大事にする心と感謝の気持ちも表れている。 その松坂。先月25日の開幕戦では制球を乱し、5回を2失点。試合後は、その投球内容とは対照的に、晴れやかだった。 「日本に帰って投げることができて素直にうれしかった。また、投げる機会があれば頑張りたい」 米国で活躍する松坂にとって、今は日本が故郷。西武時代、稚内に足を運んだ時のように、日本での凱旋(がいせん)登板は、メジャー2年目のシーズンにはずみをつけるいい機会になった気がする。 記念館には、ユニホームやトロフィーなど約180点が飾られているが、西武時代が多く、まだ、大リーグのものが少ない。日本での登板を力に変え、さらに充実させてほしい。(荒井秀一) (2008年4月2日 読売新聞)
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