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エアコン・冷蔵庫、センサー駆使して省エネ運転

 東日本大震災による電力不足は夏場に向けて本格化する見通しだ。「家電エコポイント」対象商品の購入期間は3月末で終了したが、今後も家電を買い替えるなら節電効果の高い機種が望ましい。そこで、比較的消費電力量の多いエアコンと冷蔵庫の最新の節電機能について調べてみた。

 
◆エアコン…人の位置や動き検知

 日本冷凍空調工業会の調べでは、2010年型のエアコンは、00年型のものに比べ、年間消費電力量が約14%減った。

 各メーカーの最新型は、節電効果をさらに高めるため、様々なセンサーを備えている。例えば、人の動きを検知するセンサーは、部屋のどこに人がいるか、動いているのかいないのか、といった状況を見極める。日射センサーは日差しの強さを、照明センサーは部屋の明るさを、それぞれ検知する。壁や床の温度まで測る機種もある。こうした情報をもとに、エアコンが自動的に風の温度や量、角度などをきめ細かく制御し、不要なときは運転を止める。

 また、効率よく風を送るファンの形状や、フィルターの目詰まりを防ぐ「自動掃除」も節電効果を高めている。省エネ機能は、中上位機種により多く装備されているので、購入の際はカタログで調べたり、店員に尋ねたりして確認しよう。

◆冷蔵庫…扉の開閉頻度を分析

 日本電機工業会によると、容量が401〜450リットルクラスの冷蔵庫の年間消費電力量は、1999年度から09年度にかけて、およそ半分になった。冷気を作り出すコンプレッサーの効率化などとともに、最新型は、エアコン同様、様々なセンサーによる制御で節電効果を高めている。

 例えば、パナソニックの上位機種では、4種類のセンサーで、「扉の開閉頻度」「部屋の明るさ」「室温」「庫内温度」をそれぞれ測る。特に、扉の開閉頻度は、過去3週間分の曜日ごと、1時間ごとの状況を冷蔵庫が記憶・分析し、当日の使用状況をも予測する先進ぶりだ。これらの情報をもとに、家人が寝ているのか、外出しているのかといったことまで判断して、省エネ運転をするという。

 また、三菱電機の一部機種は、庫内に回転式の水平棚を採用している。奥にしまった食品でも、棚をクルッと回せば手前に持ってくることができるので、取り出しやすい。冷蔵庫の扉を開けている時間を短縮できれば、結果的に節電にもつながるわけだ。

 家電量販店ビックカメラ有楽町店本館(東京)の関口篤(あつし)主任は、「エアコンも冷蔵庫も消費電力量が大きいため、買い替えによる省エネ効果は高い」と話している。

2011年4月4日  読売新聞)


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