トヨタ　新型HV「アクア」

S シルバーメタリック 〈オプション装着車〉

　トヨタは26日、新型の小型ハイブリッド車「アクア」を発売した。

　燃費性能は35.4km/L（JC08モード）でプリウス（32.6km/L）を上回り、プラグインハイブリッド車を除く量産ガソリン乗用車では世界最高水準の低燃費。

　ハイブリッド専用の1.5Lアトキンソンサイクルエンジンを搭載。吸排気系統を高率化することで、低燃費とパワフルな動力性能を追求した。クールドEGR（排出ガス再循環システム）や電動ウォーターポンプなどの採用で、エンジンの小型・軽量化を実現した。新開発の冷却器やDC-DCコンバーター、モーターも小型軽量化している。

S クールソーダメタリック 〈オプション装着車〉

　バッテリーでは、モジュールを効率的な配置にしてバッテリーパックを大幅にコンパクト化。プリウスに比べて約２９％のサイズ縮小を実現した。また、電池の状態に合わせて回復充電を最適化する制御システムを開発。充電のためのエンジン作動時間をプリウスに比べて約3分１にまで短縮させた。

　外観は、低い車高の中に広さと優れた空力性能を持つトライアングルシルエット。強く張り出した凸面を多用して、ポジティブな存在感を表現した。ボディーカラーはトヨタ初の2色を含む全10色。

S シトラスオレンジマイカメタリック 〈オプション装着車〉

　室内は大人5人が快適に過ごせる広い空間を実現。2550mmのロングホイールベースの採用もあり、前席と後席の距離を長く取って、後席の足元スペースに余裕を与えた。

　走行性能では、車両の重心を低くし、ハイブリッドユニットやエンジン、バッテリー類を車両の中央よりに配置することで、すぐれた操縦性や走行安定性を実現した。

　価格は169万〜185万円（消費税込み）。