「せいこがに」 味わい濃厚 冬の名物
かつて、北前船の寄港地であった福井・敦賀。京都や大阪の文化と、北海道の海産物による食文化の影響が今なお残る、趣ある所だ。
冬は日本海からの厳しい風に体の芯までいてつく寒さだが、寒いほどにおいしくなるのが、冬の名物「越前がに」(ズワイガニ)である。ちなみに、ズワイとは細い木の枝を示す古語「
「越前がに」は市場では1匹2万円前後で取引され、大きい物で甲羅の幅が13センチ以上、脚を広げると70センチ近くになる。漁期は11月6日から翌年の3月20日まで。
この間、カニ三昧に浸れるのが、料理店と鮮魚店を兼ねる「魚平」。ご主人の前崎正道さんの確かな目で選ばれたカニは、抜群のおいしさだ。
今回紹介する「せいこがに」は、ズワイガニの雌を言う。雄に比べて小ぶりだが、味わいは濃厚、うまみも際立つ。外子(卵)は茶色、内子(卵巣)は深紅のものが、特においしい。
1月10日に禁漁になってしまうが、値段も手頃で、酒の
ほかにも、地元名産の「敦賀ふぐ」のてっさやてっちりの材料、バイ貝なども送ってもらえる。あれこれ注文してみるのもよいだろう。
酒は、前崎さんご紹介の「一本義」(一本義久保本店、福井県勝山市)。カニの味を引き出してくれる。(ジャーナリスト・
1匹 1000〜2000円前後 魚平 〒914・0815 福井県敦賀市平和町19の18 電話 0770・25・1137 |
(2011年12月26日 読売新聞)
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