記者が選ぶ
最も身近な、あるいはそんな風に気軽には言いにくいほど複雑な関係にあった国の近代美術がいかなる流れをたどったか、しっかり伝える本が邦訳された。 (11月30日)[全文へ]
この本で言う本屋とは書店のことではない。 (11月23日)[全文へ]
本が売れないからますます多くの本を作り、ますます売れない本(返品)が増える。出版不況の原因は明らかなのに、誰も「こうしたほうがいい」ことをしない。「一冊入魂」という原点に回帰することを。そう思った一人の若者が出版社「ミシマ社」を作り、個性あふれる仲間とともに30冊ほどの本を作ってきた5年間のドキュメントだ。 (11月9日)[全文へ]
擬態語と言えば普通、すらすら、こつこつ、など平仮名の語を想像する。だが漢和辞典の編集担当経験がある著者によると、漢字の熟語にも存在するという。 (11月9日)[全文へ]
らいてうと言えば新しい女、闘う女、自立した女のイメージが強い。孫である著者は「小柄でひ弱、大きな声が出せないはにかみやだった」と回想し、意外な実像を明らかにする。 (11月2日)[全文へ]
ギリシャで生まれ、アイルランドや米国などを経て、明治日本にやって来たラフカディオ・ハーン(1850〜1904年)。日本女性と結婚して帰化し、小泉八雲を名乗ったその文学世界の源流を研究者が探った。 (11月2日)[全文へ]
清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀。その数奇な生涯は映画「ラストエンペラー」などで知られるが、彼の身近な人々もまた、過酷な運命をたどった。 (10月26日)[全文へ]
- 『韓国近代美術の百年』 金英那著 (11月30日)
- 『みんなの寺のつくり方』 天野和公著 (11月30日)
- 『伝説の「どりこの」』 宮島英紀著 (11月23日)
- 『「本屋」は死なない』 石橋毅史著 (11月23日)
- 『井上ひさしの読書眼鏡』 井上ひさし著 (11月16日)
- 『甦る相米慎二』 木村建哉、中村秀之、藤井仁子編 (11月16日)
- 『計画と無計画のあいだ』 三島邦弘著 (11月9日)
- 『政治家はなぜ「粛々」を好むのか』 円満字二郎著 (11月9日)
- 『平塚らいてう』 奥村直史著 (11月2日)
- 『<時>をつなぐ言葉』 牧野陽子著 (11月2日)
- 『昭和の読書』 荒川洋治著 (10月26日)
- 『流転の子―最後の皇女・愛新覚羅こ生』 本岡典子著 (10月26日)
- 『ジブリの哲学―変わるものと変わらないもの―』 鈴木敏夫著 (10月19日)
- 『平安文学でわかる恋の法則』 高木和子著 (10月19日)
- 『五十鈴川の鴨』 竹西寛子著 (10月5日)
- 『あなたは誰? 私はここにいる』姜尚中著 (10月5日)
- 『ゴダールと女たち』 四方田犬彦著 (9月28日)
- 『釜石ラグビー栄光の日々』 上岡伸雄著 (9月28日)
- 『彼らが写真を手にした切実さを』 大竹昭子著 (9月21日)
- 『美を伝える』 京都国立博物館編 (9月21日)
- 『密閉国家に生きる』 バーバラ・デミック著 (9月7日)
- 『ロボットが日本を救う』 岸宣仁著 (9月7日)
- 『ねじまき少女』 パオロ・バチガルピ著 (8月31日)
- 『大震災 欲と仁義』 荻野アンナとゲリラ隊著 (8月31日)
- 『逸見小学校』 庄野潤三著 (8月24日)
- 『わが外交人生』 丹波實著 (8月24日)
- 『昭和二十年夏、子供たちが見た日本』 梯久美子著 (8月17日)
- 『ほんとに彼らが日本を滅ぼす』 佐々淳行著 (8月17日)
- 『チヨ子』 宮部みゆき著 (8月3日)
- 『デカルコマニア』 長野まゆみ著 (8月3日)
- 『原発安全革命』 古川和男著 (7月27日)
- 『大泥棒』 清永賢二著 (7月27日)
- 『日々のあれこれ 目白雑録4』 金井美恵子著 (7月20日)
- 『草平君の選んだ学校』 佐々木征夫著 (7月20日)
- 『江戸に学ぶエコ生活術』 アズビー・ブラウン著 (7月13日)
- 『少年殺人者考』 井口時男著 (7月13日)
- 『広辞苑の中の掘り出し日本語』 永江朗著 (7月6日)
- 『ことば、この不思議なもの』 梅田規子著 (7月6日)
- 『この世ランドの眺め』 村田喜代子著 (6月29日)
- 『君がいない夜のごはん』 穂村弘著 (6月29日)
- 『サッカー代理人』 ロベルト佃著 (6月22日)
- 『江戸のお金の物語』 鈴木浩三著 (6月22日)
- 『肉体について』 三浦哲郎著 (6月15日)
- 『フェルトリネッリ イタリアの革命的出版社』 C・フェルトリネッリ著 (6月15日)
- 『カール・シュミットの「危険な精神」』 J・W・ミューラー著 (6月8日)
- 『トヨタ 危機の教訓』 J・K・ライカー/T・N・オグデン著 (6月8日)
- 『宣教師ニコライとその時代』 中村健之介著 (6月1日)
- 『定点観測』 河田悌一著 (6月1日)
- 『回想 音楽の街 私のモスクワ』 小野光子著 (5月25日)
- 『夢の国』 美達大和著 (5月25日)