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必要性と実行性を考えて

目標を立てる3

 目標を立てても達成できない、という状態に慣れてしまってはいませんか。

 「英語を駆使して世界を飛び回るビジネスマンになりたい」と思い描いて、テキストを買って勉強を始めたのに、すぐに挫折してしまった。そんな話をよく聞きます。挫折の理由のひとつに、英語学習がその時点ではその人にとってそれほど必要性がないということが考えられます。まずは、必要性の高い目標を立てることが必要です。必要に迫られれば誰だって、目標の達成に向けて動き出すでしょう。

 また、比較的達成しやすい、簡単な目標を立てるといいでしょう。目標の達成の成功体験をつくることが重要です。

 将来、英語が必要な部署への異動を希望しているなら、「TOEICで高得点を取る」という高い目標でもいいですが、より行動に移しやすい「外国人と週1回会って英語の会話をする」という目標にしてはどうでしょう。これを実行していくことで、自分の弱点が見えたり、学習効果が表れたりして、次の目標が見えてくるでしょう。

 小さな目標の達成という経験を積み重ねることで、自分の視野が広がり、さらに高い目標が見えてくるものです。実行に移せる目標を立てる。そうすれば自身の成長につながるはずです。

目標を考えるポイント
■目標はひとつ。必要最小限に絞る。
■具体的に。日々の行動に移せるイメージがわくことが大事
■自分で対応できる範囲で(相手との関係で成り立つ目標は達成が難しい)


赤松範麿さん(博報堂HOWファシリテーター)

2011年12月22日  読売新聞)

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