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横浜女子マラソン、木崎が逆転V…五輪候補に名乗り

 陸上・横浜国際女子マラソン(20日・山下公園発着=読売新聞社特別後援)――ロンドン五輪代表選考会を兼ねて行われ、木崎良子(ダイハツ)が2時間26分32秒の自己ベストで初優勝し、代表候補に名乗りを上げた。

 残り3キロから前回覇者・尾崎好美(第一生命)との一騎打ちとなり、一時先行されたが、逆転した。

 3位には、日本人の夫を持つマーラ・ヤマウチ(英)が入った。(スタート時=晴れ、気温22度、湿度56%、東北東の風0・6メートル)

 一度はあきらめかけた。40キロ過ぎ、木崎はスパートした尾崎の背中を見送った。だが、敗れたら陸上をやめるつもりで挑んだ26歳は前を向いた。「覚悟は誰にも負けない」。失速した尾崎を残り500メートルでとらえ、一気に抜き去った。

 京都出身で佛教大のエースとして全日本大学女子駅伝で活躍したが、実業団では故障続き。今年1月の大阪国際女子では終盤に失速し、5位に沈んで号泣した。

 その後は駅伝も回避して今回にかけた。父の和夫さんは順大で箱根駅伝を走った元ランナーだ。「五輪出場という父の夢を私がかなえたかった。ロンドンに連れて行けたら最高」と、ゴール後は抱き合って喜んだ。

 自己新での優勝も、高速化する世界で戦うには一層の飛躍が必要だ。「やっと弱い自分に勝てた。これからもっと上を目指したい」。執念を実らせ、成長を誓った。(佐藤謙治)

尾崎、涙の2位

 2009年世界選手権銀メダリストの尾崎は、18位だった今夏の世界選手権に続いて、不本意な結果に終わった。第一生命の山下佐知子監督によると、今大会前には貧血に悩まされるなど、体調を万全に整えられなかった。30歳の尾崎は「(ロンドン五輪に)監督と一緒に行きたいという思いもあったので残念」と涙を流した。

 ◇横浜国際女子マラソン成績(時、分、秒)                    
〈1〉木崎良子(ダイハツ)2.26.32
〈2〉尾崎好美(第一生命)2.26.49
〈3〉マーラ・ヤマウチ(英)2.27.24
〈4〉永尾薫(ユニバーサルエンターテインメント)2.29.43
〈5〉レネ・カルマー(南アフリカ)2.29.59
〈6〉ロベ・グタ(エチオピア)2.32.26
〈7〉吉田香織(アミノバイタルAC)2.33.14
〈8〉藤田真弓(十八銀行)2.35.12
〈9〉サリナ・コスゲイ(ケニア)2.35.26
〈10〉カテリナ・ステツェンコ(ウクライナ)2.35.44

2011年11月21日  読売新聞)

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