(6)安全考慮し給水導入
給水が始まったのは第73回大会(1997年)から。国内の駅伝では長年、給水は「助力行為」に当たるとして認められていなかったが、第72回大会で2チームが途中棄権したことをきっかけに、選手の安全などを考慮して導入が決まった。
最初の大会では、選手が脱水症状に陥った時など緊急時に限られたが、その後、各区間に給水ポイントが設置された。現在は定点以外にも各区間2回以内で給水を行うことができ、運営管理車から監督が飛び出して、選手を鼓舞する姿もこの大会ならではの光景だ。
その一方で、第88回大会から1区と6区では給水を行わないことになった。前回の第87回大会の1区で、給水時に選手が交錯して転倒するアクシデントが発生。スタート直後は団子状態となり危険が伴うことと、急勾配の山下りの6区は選手への安全な手渡しが困難なことが理由。いずれも午前8〜9時の気温が低い時間帯に行われるため、脱水症状になる危険性が低いことも考慮された。
(2011年12月16日 読売新聞)
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