国士舘大…伊藤、藤本に注目
伊藤正樹（４年）
藤本拓（４年）
エントリー１６人のうち、９人を４年生が占める。上級生主体の安定感がある布陣の中でも、主将の伊藤正樹（４年）と藤本拓（同）に注目したい。
伊藤は今年３月、肺の病気である気胸を患っていることが判明し、５月に手術を受けた。激しい練習は休まざるを得なかったが、自身も肺結核の経験がある小川博之コーチから「あせるな」と助言された。我慢して静養に努め、完治してから夏合宿で走り込んだ。
「病気のことは吹っ切れた」と言うように、１０月の予選会では個人３位に入って、力強くチームを先導。２年の時、関東学連選抜の一員として２区を走っているが、その時は区間１６位と不振だっただけに、「２区でリベンジしたい」との思いも抱く。
藤本は、昨年と今年の関東学生対校選手権５０００メートルを連覇したスピードランナー。だが、２０キロに向けた練習では故障することが多く、予選会に出場したのは今回が初めてだった。
やはり故障で万全ではなかったが、それでも個人２２位に入ってチームに貢献。「もう一度気持ちを切り替えて、調子を上げていきたい」と語る、藤本の走りが楽しみだ。
（2011年12月19日 読売新聞）
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