(9)伴走車 禁止の時期も
各大学の監督が伴走する車から選手を激励する姿は箱根路でおなじみの光景。だが、かつては安全上の理由から禁止されていた時期もあった。
警察庁の指導で、大学ごとの車での伴走が禁止されたのは65回(1989年)から。それ以前は、大学名を書いたのぼりや幕をつけたジープ型車で、ニット帽にダウンジャケット姿の監督が、拡声機を使って指示を送っていた。早大の名将だった故・中村清監督が「都の西北」と校歌を歌って4年生ランナーを後押ししたのは有名なエピソードだ。
その後は大会役員用の監察車に分乗して追走する方式に改められたが、79回(2003年)から「声かけ」が復活。走路の安全を確保する係員が乗った運営管理車に同乗することで、大学ごとの伴走が認められた。
現在では、駒大の大八木弘明監督の「男だろ!」という熱いかけ声が有名。今大会は、どんな名文句が飛び出すだろうか。
(2011年12月21日 読売新聞)
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