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帝京大…結束固い「山椒チーム」


稲葉智之(4年)

蛯名聡勝(2年)

 大砲はいない。「全体的に小ぶり」と中野孝行監督。だが、その評には続きがある。「それぞれにパワーがある。山椒(さんしょう)みたいなチーム」

 前回の主力だった4年生が多く抜けた分、個々が自立心を養い、レベルアップを図ってきた。その選手たちが決めたチームスローガンは「結束」。過去最多となる64人の部員を束ねる稲葉智之主将(4年)は、「まとまりは一番あると思う。チームワークが最も成長できた部分」と強調する。

 6位通過した予選会では、前回の本大会で8区9位の蛯名聡勝(としかつ)(2年)がチームトップの個人8位に入った。同じ2年生では、田村拓真、難波幸貴も前回の箱根を経験しており、蛯名は「目標はチームが8位以内に入ること。序盤でいい流れを作りたい」と意気込む。

 前々回は11位、前回は9区まで9位を保ちながら最後は13位と、シード権獲得まであと一歩のところで涙をのんできた。それだけに、中野監督は9、10区をポイントに掲げる。「近年はそこで大きく順位が変わってくる。求心力のある上級生を持ってきたい」と、精神的支柱である4年生に終盤を託す考えだ。

2011年12月23日  読売新聞)
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