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神奈川大…粘り培い終盤勝負


坪内武史(4年)

小嶋直耶(4年)

 合宿所で風呂に入ると、大後(だいご)栄治監督は、選手たちのお尻から太もも裏にかけての筋肉を見て、個々の成長を感じ取る。「だいぶ引き締まってきた」

 飛び抜けた選手はいない。上位10人の1万メートルの平均タイムは出場20チーム中、19番目。だからこそ知恵を絞る。大後監督が見直したのは走るフォーム。太ももなどの大きな筋肉を使うことで、体に負担をかけず、しかも力のロスのない走りを求めた。

 夏合宿は、長野県の起伏に富んだ難コースで実施。1週間で250キロを走り、無理のないフォームを体に染み込ませるとともに、終盤で競り負けない力を培った。坪内武史主将(4年)は「力は前回(15位)より上」と手応えをつかむ。

 その中でエース格に成長したのが、予選会でチーム1位のタイムを出した小嶋直耶(4年)。自身初となる本番に向け、「大きな筋肉で走り、ラストで(小さな)ふくらはぎの筋肉を使ってスピードを出す」と終盤勝負のイメージを膨らませる。

 大後監督は「シード権争いは団子状態。十分狙える戦力は整った」。各区間20キロ前後の箱根駅伝でこそ、真価を発揮できるチームに仕上がった。

2011年12月24日  読売新聞)
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