東洋大、総合記録上回るペースで最終区へ…９区

９区を力走する東洋大・田中＝中嶋基樹撮影

　箱根駅伝９区（戸塚中継所〜鶴見中継所２３・２キロ＝３日）――首位の東洋大・田中（４年）は総合記録を上回るペースを保ち、アンカーの斎藤（３年）にたすきをつないだ。

　７分２９秒差の２位に駒大の窪田（２年）が入り、前回総合優勝の早大はトップから８分３６秒差の３位に後退した。窪田は、前回７区に続く区間賞。

　戸塚中継所からは、東海大、日体大、上武大の３校が繰り上げスタートとなった。

　混戦の２位争いは、４位スタートの駒大が約３０秒差を詰め、８キロ手前で早大の前田（３年）を逆転。早大・前田も食い下がり、１６キロ過ぎまで並走したが、１７キロ付近で駒大・窪田がスパートした。

　４位に下がった明大は、１５キロ手前で駒大と約１分３０秒差となり、２位争いから後退。鶴見中継所の時点で、２位の駒大と２分以上の差がついた。

　青学大は、過去最高順位の５位で中継所を通過した。

　シード権争いは、３年ぶり出場の順大が７キロまでに１人を抜き、１０位に浮上。さらに中継所では８位に上がった。僅差で９位に国学院大、１０位に中大。１１位の国士舘大は、１０位と２分以上の差がある。

　１０区の繰り上げスタート直前、神奈川大の鈴木（３年）が中継所手前で転倒。倒れ込みながらも、たすきをアンカー高橋（４年）に渡した。

　◆９区までの通算記録

　▽１位＝東洋大９時間４１分５１秒▽２位＝駒大９時間４９分２０秒▽３位＝早大９時間５０分２７秒▽４位＝明大９時間５１分４０秒▽５位＝青学大９時間５６分２５秒

　▽６位＝城西大９時間５７分４３秒▽７位＝山梨学大９時間５９分３８秒▽８位＝順大１０時間０分１８秒▽９位＝国学院大１０時間０分３１秒▽１０位＝中大１０時間０分４４秒

　▽１１位＝国士大１０時間３分２８秒▽１２位＝東海大１０時間３分３２秒▽１３位＝帝京大１０時間５分２６秒▽１４位＝神奈川大１０時間５分３１秒▽１５位＝関東学連１０時間５分３５秒

　▽１６位＝上武大１０時間７分２４秒▽１７位＝中央学院大１０時間８分１５秒▽１８位＝拓大１０時間８分１８秒▽１９位＝日体大１０時間９分３６秒▽２０位＝東農大１０時間３０分１３秒