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オシム初招集 松井が存在感

練習試合で得点

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軽快な動きで存在感を見せた松井(オーストリア・クラーゲンフルト近郊で)=中司雅信撮影

 【クラーゲンフルト(オーストリア)=軍地哲雄】オーストリアに遠征中のサッカー日本代表は4日夜、地元のケルンテン州選抜と練習試合(45分×2本)を行った。4―0、3―0の大勝の中で、MF松井(ルマン)が存在感を発揮。オシム監督に初招集され、練習初日に臨んだ実戦にも戸惑いはなく、独特のリズムを持ったボールさばきで好機を演出し、自ら得点も決めた。手詰まり感もあった攻撃陣に、新たな戦力が加わった。

 松井は後半、2列目の左サイドで出場。右の山瀬功(横浜M)と位置を入れ替えながら、攻撃の中心を担った。印象的だったのは、プレーの選択肢の多さ。前にスペースがあれば得意のドリブルで仕掛ける一方、相手に囲まれるとキープ力を発揮して味方にボールを預ける。FWの動きに合わせて精度の高いダイレクトパスを出したと思えば、自分でゴール前に走り込んでシュートも狙った。

 日本代表には2005年11月のアンゴラ戦以来の復帰。この日は「久しぶりだったので楽しかった」と話しながらも、「もっと簡単に(ボールを)回すところは回し、緩急をつけられれば」と反省も口にした。

 オシム監督は「45分間だけでは」と評価を避けたが、加地(G大阪)や駒野(広島)らを引き合いに、「彼らぐらい速さがあれば、松井はスーパープレーヤー」とも。フランス1部リーグで主力として活躍する松井に注目してきただけに期待を込め、「もっと走れ」と注文をつけた。

2007年9月6日  読売新聞)
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