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タイ戦用、攻撃布陣 岡田ジャパン

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練習試合でシュートを決める山岸(左)

 サッカーの日本代表候補は鹿児島県指宿市での合宿5日目の19日、初の練習試合を鹿屋体大と行った。岡田監督は、45分ずつ3本の試合のすべてでFWを3人置く4―3―3の攻撃的な布陣をテスト。ワールドカップ(W杯)アジア3次予選の初戦となる2月6日のタイ戦は、この布陣で臨みたい意向を明らかにした。

3トップ採用

 試合には、右ひざに違和感のあるMF中村(川崎)を除く30選手が出場。1本目は山岸(川崎)のゴールで1―0、2本目は巻(千葉)と播戸(G大阪)が2点ずつ決めて4―0、3本目も矢野(新潟)と大久保(神戸)が2点ずつを挙げて4―0と、3トップに入った選手が全得点をたたき出したが、全体を通じては3人で構成する中盤に課題が出た。

 FWに人数を割くため、ボランチと攻撃的MFは、3人で広いエリアをカバーしなくてはならない。阿部(浦和)、遠藤(G大阪)、羽生(F東京)が組んだ1本目はややバランスを欠き、パスをカットされてピンチを招く場面も。2本目の途中から、鈴木(浦和)、橋本(G大阪)、山瀬(横浜M)の顔ぶれになると、距離感の良い3人に左右のサイドバックの駒野(磐田)と加地(G大阪)が絡み、細かなパス交換からサイドを突破して好機を作れるようになった。山瀬は「チームとしてやろうとすることがある中で、出来ることと出来ないことが分かったのが収穫」と話した。

 岡田監督は4―3―3を採用する理由を、守りを固めてくると予想されるタイに対し、「攻撃に人数をかけたいし、相手の特徴に対応するのにいいと思った」と説明。練習試合を通じた手応えについては「(3本それぞれが)まったく違った。こういう状況だとうまくいかないということがはっきりした」と話した。

2008年1月20日  読売新聞)
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