岡田Ｊ、初陣　Ｗ杯予選の想定戦

あすチリ戦

あすのチリ戦に向け練習する中沢（左端）ら（２４日、国立競技場で）

　サッカーの日本代表は２６日、岡田監督の復帰後、初戦となるキリンチャレンジカップ・チリ戦（国立競技場、午後７時１０分キックオフ）に臨む。２月６日から始まる２０１０年ワールドカップ（Ｗ杯）南アフリカ大会３次予選に向け、貴重なテストとなる一戦。幸先いいスタートを切りたい。

　岡田監督は「チリ戦では今までやってきたことを出してくれればいい」と話しており、狙いは明確。鹿児島県指宿市で行った合宿の成果を試すつもりだ。

　国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）のランクは日本の３４位に対し、チリは４５位だが、「厳しいプレスをかけてくるスタイルで、やりがいのある相手」と岡田監督は高い実力を認める。南米の実力国に日本のパスサッカーが通用するか、世界との距離を測るには絶好の機会といえる。

　チリのビエルサ監督はＷ杯日韓大会でアルゼンチン代表を率いたほか、アテネ五輪では同国に金メダルをもたらした。今回の試合に備え、２０日に来日。トレーニングを積みながら、日本代表の情報も集めるなど、準備を進めてきた。

　日本代表は２４日、会場の国立競技場で、冒頭の１５分以外は非公開練習とし、緊張感を高めた。Ｗ杯３次予選の初戦・タイ戦を控え、まずはチームの方向性を示したいところだ。