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タイ戦へ戦術確認 最終ラインの裏狙い

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厳しい表情で選手(右から播戸、水本、中村)の動きをチェックした岡田監督(左)

 サッカー・ワールドカップ(W杯)3次予選のタイ戦(6日・埼玉スタジアム)に向け、日本代表は2日、千葉県内で約2時間みっちり汗を流した。リラックスした雰囲気だった前日から一転して、戦術の確認など試合に備えた練習へ移行。別メニュー調整だったDF内田(鹿島)、FW巻(千葉)も合流した。

 「常にトップ(FW)を見ろ」。11対11の練習中、岡田監督の声が響いた。選手たちはワンタッチのパス回しから徹底して2トップへ縦パスを入れ、そこから2列目が飛び出すなどの攻撃パターンを繰り返した。

 目についたのが、サイドバックを絡めた展開。サイドチェンジから早めのクロスを入れるなど、ボールを速く大きく動かした。DF加地(G大阪)は「マークがずれやすくなり、スペースも生まれる。タイ戦をにらんだもの」と指揮官の意図を説明した。

 タイは、自陣で引いて守ると見られたが、岡田監督は最近の試合から、「前線からプレッシャーをかけて、積極的に攻めてくるのでは」と分析。練習では、厳しいプレスをかいくぐりつつ、最終ラインの裏を突く狙いが見てとれた。

 不安材料はFW陣のコンディション。右胸を痛めた巻はまだ回復途中で、キリンチャレンジカップで好調だった大久保(神戸)は右ひざ炎症のため、この日の練習を回避。発熱した前田(磐田)も練習には加わっておらず、岡田監督も頭を悩ませそうだ。

 タイ代表は2日、成田空港に到着した。

2008年2月3日  読売新聞)
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