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中東勢脅威に W杯3次予選でバーレーンに黒星

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バーレーンに敗れ、肩を落としピッチを後にする日本代表(26日、バーレーンナショナルスタジアムで)=小林武仁撮影

 【マナマ(バーレーン)=大塚貴司】サッカーの2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会アジア3次予選で、日本はバーレーンに0―1で敗れた。スコアこそ最少得点差だが、完敗と言える内容。通算5度目の対戦で初黒星をつけられた中東の新興勢力は、日本にとって今後も脅威となりそうだ。

 かつてのバーレーンは、サウジアラビアやイランなどアジアのトップ国の陰に隠れる存在だった。W杯に出場した経験もなく、アジア杯でも目立った戦績はなかった。しかし、この数年で急速に力を付けた。04年アジア杯では4位。準決勝で日本は終盤までリードを許す大苦戦を強いられた。

 05年にはドイツW杯最終予選でも対戦した。日本がホーム、アウエーとも勝ったが、1―0という小差。U―23(23歳以下)のアテネ五輪最終予選では日本は1点も奪えず、1敗1分けに終わった。いずれの世代のチームも、まずしっかり守って、縦に速い攻めを仕掛けるというスタイルだ。

 岡田監督は今回の敗戦について、「今のバーレーンは、過去のチームより数段いいチームになっている。こういうこともあり得ると思った」と語った。

 国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキングは日本の36位に対して、バーレーンは82位。しかし、日本にとって勝ち点が確実に計算できる相手ではなくなった。岡田監督は「ホームで勝てばいい」と冷静に話したが、埼玉スタジアムに迎える6月の試合も、決して楽観はできない。

◇日本代表採点
GK川口4.5失点場面をはじめ、痛いミスが目立った
DF阿部6.0守りに安定感。後半は攻撃の起点にも
DF中沢6.03バックを統率。ロングパスも冷静に処理
DF今野5.5ミスもあったが、1対1の強さはまずまず
MF鈴木5.5守備で奮闘も中盤の組み立ては精彩なし
MF中村6.0中盤で孤立。後半のスルーパスが光った
MF駒野5.5積極的に攻撃に絡むもクロスに工夫なし
MF安田理5.5本来の攻撃力を発揮できず。経験が必要
MF山瀬功5.0相手守備を振り切れず。途中交代は当然
MF遠藤6.0柔軟なパス回しは健在。存在感を示した
MF山岸5.5得点への意欲はあったが、見せ場は少なめ
FW大久保5.0球を呼び込めず。連係不足が浮き彫りに
FW5.5前線で体を張った。シュートがほしい
FW玉田5.5下がった位置でプレーし、迫力が今ひとつ
岡田監督5.0遠藤を先発から外したのは疑問。効果的な策がなく、相手の術中にはまった
※数字は本紙記者による採点。10点満点で6点がまずまずの合格点
2008年3月27日  読売新聞)
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