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敗戦が転機 岡田監督「自分流」で活路

 「『あっ、そう』という感じ。必ず突破できると思っていたから」。バンコク発の帰国便の機内でオマーンの試合結果を知った岡田監督は、淡々と語った。

 だが、楽な道のりではなかった。昨年12月、オシム前監督に代わって就任した指揮官は2月6日、雪のタイ戦(埼玉)で始まった3次予選を戦いつつ、チーム作りを進めざるを得なかった。

 転機は3月26日、アウエーでのバーレーン戦。0―1ながら「一生忘れられない」という無残な内容で敗れ、「オレのやり方でやる」と腹をくくった。球際に厳しく、素早く攻守を切り替える姿勢を打ち出し、今月2日のオマーン戦(日産ス)で成果を上げると、酷暑のアウエー2連戦でも選手に運動量を求めた。

 DF中沢(横浜M)らが「手応えを感じる」と話すように、戦術は浸透している。22日はバーレーンとの再戦。「プライドをかけて戦う」と岡田監督。雪辱を果たしてこそ、方向性の確かさを確認できる。消化試合にするつもりはない。(軍地哲雄)

2008年6月16日  読売新聞)
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