岡田J、南アとドロー【ポートエリザベス(南アフリカ)=軍地哲雄】サッカー日本代表は14日、来年のワールドカップ(W杯)開催国の南アフリカとアウェーで親善試合を行い、0―0で引き分けた。 W杯を前に、現地の試合環境を把握するとともに、実力国と対戦する貴重な機会。日本は豊富な運動量を生かして前半はボールを保持し、長谷部、岡崎が惜しいシュートを放つ場面もあったが、相手の守りを崩しきれなかった。 一方、守備陣は安定し、南アフリカの攻撃を危なげなく0点に抑えた。日本の次戦は18日のアジアカップ予選の香港戦(香港)。 組織的守備に攻撃陣が沈黙南アフリカに伝わるラッパの重低音が体の芯まで響く。約7か月後のW杯が早くも訪れたかと錯覚するほどの雰囲気の中、岡田ジャパンはW杯開催国の南アフリカの壁を崩せなかった。 4―5―1の布陣でスタート。中盤の底にボールを奪う役として稲本を据え、守備の負担を軽減された長谷部、遠藤は相手のカウンターを恐れず、攻め上がった。11分、長谷部が惜しいミドルシュートを放つなど、前半途中までは日本の攻めが機能した。 しかし、時間が経過するにつれ、攻撃の弱さが目立った。こだわってきた速いクロス、素早いパス交換は影を潜め、1対1で守備を突破する爆発力もない。大久保はゴール前でフリーでパスをもらいながら、DFに素早く寄せられると、シュートにもいけなかった。 運動量で相手を上回り、1対1の不利をカバーするのが、岡田サッカーの基本概念。しかし、ブラジル人の名将パレイラ監督の下、身体能力の高さをベースに、組織的な守備を築きつつある南アフリカには、「ここ」という場面で長い足を伸ばされ、意外なほどあっさり対応された感じだ。 「南アフリカに勝ち切らないと、(目標の)W杯4強にいけない」(長谷部)と日本は集中して試合に臨んだ。W杯本大会に向けて、出場国の力量、競技場の雰囲気を感じ取れた点は収穫。同時に、目指す頂がはるか遠くにある現実も突きつけられた。(平野和彦) 日本・岡田監督「結果的に勝てなかったのは残念だが、独特の雰囲気の中で試合が出来たのは大きな経験。攻撃では、最後の所で選手の人数が足りなかった。DFラインはロングボールに対しても安定していた」
(2009年11月15日 読売新聞)
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