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ポスト遠藤 家長に期待

キリン杯でボランチ起用

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チェコ戦に途中出場した家長(7日)

 日本代表はキリンカップを2試合とも0―0で引き分けた。合宿期間に目を引いたのは、攻撃的MFの家長(マジョルカ)が一貫してボランチに入ったことだ。

 守備的MFは、遠藤(G大阪)と長谷部(ウォルフスブルク)が不動の地位にある。ただ、31歳の遠藤は2014年のW杯ブラジル大会を見据えると、年齢的な不安もある。ザッケローニ監督が柴崎(川崎)を招集し、家長をボランチで起用したことからは、遠藤の後継者を探そうという意図が読み取れる。

 チェコ戦で途中出場した家長は無難な球さばきに終始し、ゴールへ向かうプレーはあまりなかった。だが、練習や紅白戦では、球を取られないキープ力が光り、気の利いたパスを連発。ドリブル突破を武器とする25歳の新境地を感じさせた。

 ザッケローニ監督は「まだ慣れないだろうが、資質はある」と語り、連日、直接指導した。家長は「大分でもボランチの経験はある。できることをしっかり意識したい」と話した。

 代表のエース本田(CSKAモスクワ)とは誕生日が全く同じで、左利きも共通点。中学時代はともにG大阪の下部組織でプレーした。家長が守備的MFとして才能を開花させれば、日本代表の未来もさらに明るくなる。(大塚貴司)

2011年6月14日  読売新聞)
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