繰り返しサイド攻撃実る…清水商ロスタイム弾
清水商1─0ルーテル学院(高校サッカー・31日)──後半ロスタイムも2分以上が経過。0―0のままPK戦突入かと思われた時間帯に、清水商はMF遠藤が劇的な決勝ゴールを決めた。
立ち上がりからルーテル学院の人数をかけた守備に苦しんだ。ワントップの佐野にボールが収まらず、攻撃の起点となるMF風間にはマークが集中。得意の速攻をなかなか繰り出せなかった。数少ない好機でも、シュートがゴールポストにあたったり、相手GK市原の好セーブに遭ったりした。
苦戦の中、輝きを放ったのが、遠藤と中田の両サイドハーフだった。初戦の硬さから、攻撃に転じた時の周囲の押し上げがない中、右の遠藤と左の中田は自力でサイドをたびたび突破。一人が仕掛けると、もう一人はゴール前に走り込むことを繰り返した。そして後半ロスタイム。中田が「もう最後」と思いを込めて上げたクロスに遠藤が左足を合わせ、ついにルーテル学院のゴールをこじ開けた。
中田は数分前に右脚がつり、ピッチの外で治療を受けたばかりだったが、遠藤は「中田は脚がつっても走る。信じて走り込んだ」と満面の笑みを浮かべた。
風間が「次も厳しい試合になる」と表情を引き締めたように、イレブンに浮かれた様子はない。ただ、優勝3度を誇る名門に、勢いがついたことだけは間違いない。(星聡)
(2011年12月31日20時49分 読売新聞)
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