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インタビュー

「幼獣マメシバ」子犬と中年ニートが母親捜し

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インタビューは、渋谷の動物プロダクションで行われた

安達 祐実(あだち ゆみ)さん 高橋 洋(たかはし よう)さん 俳優

「母とは師弟関係のようなもの」…安達

 映画「幼獣マメシバ」は、個性派俳優、佐藤二朗さんが35歳のニート芝二郎に扮し、マメシバの一郎を連れて母親捜しをする物語だ。二郎に同行する犬好きの巻可蓮を演じた安達祐実さんと、二郎のいとこ財部(たからべ)陽介役の高橋洋さんに、映画の見所を聞いた。2歳から子役として活躍する安達さんは、ドラマ「家なき子」の「同情するなら金をくれ!」のセリフで人気に。現在3歳の娘の母親。舞台中心に活躍する高橋さんは、蜷川幸雄さん演出の作品に多数出演。

  • 安達さん、高橋さん、一郎ちゃんからのコメントはこちら 映像あり
マメシバの一郎と中年ニート二郎のハートフルドラマ

Q巻可蓮をどう演じた?

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一児の母となった今でも変わらずキュートな安達さん

安達 表面的には、明るく積極的で、ちょっとおせっかいなところもありますが、おせっかいなところが、嫌みにならないように気をつけました。表面は普通の女の子に見えるけど、内面は二郎さんと同じく問題を抱えている役なので、そこを見せつつ、でも見えすぎてもいけないし、さじ加減がむずかしかったです。

Q巻家は、変わった家族でしたね。

安達 監督から家族と一緒の場面で、家族間の微妙な距離間を出してくれと、要望がありました。

Q犬といえば安達さんということで、オファーが ?

高橋 なんで?

安達 「家なき子」かな?

高橋 なるほどね。そこか(笑)。

安達 「家なき子」のときは、自分の犬だったので、親密にならなければならなかったのですが、今回は二郎さんのワンちゃんだったので、そこは気楽にできました。

Q高橋さんは、陽介と二郎の関係をどう表現しましたか?

高橋 親せきということで、友達や親友より、もう少し空気のような存在ですね。何でも言い合える。仲がいいとか悪いとかというのではなく、引きこもりの二郎と一緒にいても苦にならないという距離感ですね。

Q佐藤二朗さんはアドリブが多い役者さんだと聞いていましたが、いかがでしたか?

高橋 多かったですが、楽しかったですよ。

Q蜷川幸雄さんの舞台では外国人役が多く、今回は普通の郵便局員の役でしたが、やりにくかった?

高橋 半々ぐらいですかね。郵便局員の格好をしたのは初めてで楽しかったです。

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舞台を中心に活躍する高橋さん

Q歌うシーンがありますが、うまく歌った?

高橋 一生懸命歌った結果です。うまくない人が、うまく歌おうとするのではなく、みっともないくらい必死に歌ってくれと、監督に言われました。

Q今後、歌手活動は?

高橋 無理無理無理(笑)。芝居の中では歌うことはありますが、丸々一曲は……。

Q映画では親子の絆(きずな)が重要なテーマですが、親子の絆とは?

安達 自分が親の立場になってみて、かけがえのないという言葉とはちょっと違う気がします。そうしようと思わなくても自然と守ってしまいますし、愛そうと思わなくても、愛してしまう存在ですかね。本能的にひかれあうものじゃないかな?

Q娘さんは?

安達 3歳ですが、めちゃくちゃかわいいです(笑)。まだ親になって3年しかたっていないので、戸惑うことがたくさんありますが、これから徐々に絆ができていくのかなあ。

Q安達さんとお母さんとの関係は?

安達 普通の母と娘というよりは、師弟関係とまではいきませんが、一緒に仕事をしたりしていたので特殊な関係ですね。でも、母がいなければ自分は今ここにいませんし、人生の中でも重要な人ですね。

高橋 まだ、僕は独身なので、親の気持ちはわかりませんが、親元を離れてみて初めて絆や愛情を感じるのではないかと思います。

Q二郎の親子関係はどう思いますか?

安達 すごく愛情を感じますね。ユニークだけど、それを自然に受け入れる二郎さんがステキです。

高橋 台本を読んだとき、二郎が「35歳にもなって親元にいる中年ニート」という設定で、撮影のとき僕はちょうど二郎と同じ35歳だったので、びっくりしました。「ああ、そうなのか、もう35歳って、そんなにやばい年齢なのかって(笑)」。でも、普通はそこまでしないけど、なりふり構わず必死にできるお母さんの愛情ってすごいなと思いました。

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一郎君、実は「サクラちゃん」という女の子

Qお二人とも実年齢よりもお若く見られますよね?

高橋 それが問題なんですよね。改めて考えるとギャップがあって、時々どうしたらいいのかわからなくなる。そこがやばいかな?(笑)

安達 私もすごく年下に見られますね。

Q佐藤二朗さんについて

安達 いろいろな面を持っていて、面白い人です。一緒に撮影していて、二人でいる時間が長く、いろんなことを話したくなるような、人の心を開くことができる力を持っています。

高橋 普段は知りませんが、よくしゃべりますよ。

安達 予想のできない演技をしたりしますね。

Q撮影時のエピソードは?

安達 ロケで富士山に登ったんですけど、苦しかったです。

高橋 「絶対登るのいやだ!」っていっていましたよね? 登った後も、「二度と登るか!」って(笑)。

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©2009『幼獣マメシバ』製作委員会

安達 本当に大変でした。普段あまり不機嫌な表情はしないんですけど、そのときは、たぶんひどい顔をしていたと思います(笑)。

高橋 犬の一郎君は、撮影時、まだ生後2か月くらいで、じっとしていないし、もう、約束どおりにしてくれませんでしたが、楽しかったです。

Q映画の見所を

安達 一郎君がかわいいのはもちろんですが、見た後に、二郎さんと一緒に自分も心を開いて、殻を少しずつ割っていけると思います。明日はもうちょっと前に進めそうだという気持ちになってもらえると思います。

高橋 祐実ちゃんがかわいいのはもちろんですが(笑)、二郎さんほどではないにしても、誰もが社会に対して閉じている部分があると思いますが、「もうちょっと心を開いてもいいんじゃないか」という気持ちになると思います。

Q今後、母親役にも挑戦したい?

安達 実際に母親なのでできますが、実年齢より若く見られるので、まだ母親役は早いかな?

Q舞台と映像の違いは?

高橋 基本的には同じですが、映像は瞬発力が問われると思います。

Q最近プライベートで、世間をにぎわせていますが。

安達 にぎわせちゃってますね(笑)。発表した後にみなさんの反響が大きかったですが、自分の中では終わって過ぎたことです。事実は事実として、正直そのことについてこれといった思いはもうないです。

Q恋愛で、女性は前のことを「上書き保存」して、男性は「別名で保存する」といいますが、理解できますか?

高橋 ほほう〜、なるほどね。

安達 わかりますね。私は結構スパッと行きますね。別れた時点で、恋愛感情は終わるので、別れた人とも友達になれちゃいます。

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©©2009『幼獣マメシバ』製作委員会

Qいつまでも、想うタイプですか? 別名で保存する?

高橋 そんなことないですよ〜。スパッと削除ですよ〜。何を聞こうとしているんですか(笑)。わかんないですよ〜。女性の方がスパッと行くんでしょうね。男性の方が未練を持ち続けていくんでしょうかね。

Q最後に映画のPRを

安達 ぜひ見てください!

高橋 一郎ちゃんがかわいいので、猫好きの人もぜひ見てください。

「幼獣マメシバ」

6月13日から、渋谷シアターTSUTAYAほか全国ロードショー

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©2009『幼獣マメシバ』製作委員会

公式サイト:http://mame-shiba.info/movie/

(ヨミウリ・オンライン 遠山留美、後藤裕子)

2009年6月10日  読売新聞)

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