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面接官は、学生のどこをチェックしますか?面接官は学生のどういうところを見ているのでしょうか。自分が思いもよらない部分をチェックされていそうで不安です。(私大3年、男) ものさしは「常識」の範囲に 面接は入室から退室まで一挙手一投足を見られていますから、もちろん気を抜くことはできません。しかし、だからといって、面接官サイドがこちらの考えも及ばないようなポイントで人物評定をしているとは思わないほうが良いと思います。 仮に「右足から入室したら合格、左足からは不合格」などといった不合理不条理な見方をしている面接官がいるとしたら、それはもう対処不能です(もちろん、そんなふざけた面接官はいないと信じたいですね)。 ではもう少しマシな視点で、こちらの意図を超えた評価の方法があるでしょうか? 例えば、集団面接でほかの学生が答えているときの態度について。よく就活生から「どこを見ていたらいいか分からない」と質問されますが、この答えは「話している人の顔を見ようと、前を向いていようと構わない」です。あからさまに他人の意見を聞いていないような態度を取れば減点にもなるでしょうが、そうでなければ、普通に振る舞っていればよいのです。「話している人の顔をみていなければ不合格」などという、偏った面接官は、いたとしてもごく少数でしょう。 集団面接で、前の人と答えがかぶったらどうすれば良いか、とも良く聞かれます。これは2通りの答えがあって、原則として、(1)自分に関する質問であれば、他人とかぶろうと、体験が似ていようと堂々と話す、(2)自分以外のことを聞かれた場合は、他人とかぶる意見はなるべく避ける――です。 「自分が力を入れてきたこと」を聞かれたら、前の人が「野球」でも、自分の答えが「野球」であれば、そう答えるしかありません。もちろん前の人が自分のかなわないレベル(こちらが草野球程度、相手が6大学でレギュラーなど)であれば、別のエピソードで逃げてもいいですが。 しかし、「最近の気になるニュース」を聞かれたら、前の人が「震災」と答えたら、自分は別の話題に変更するくらいの知識の幅は持っていて欲しいと思います。でなければ、「人の意見に迎合するタイプ」と判断されたり、「知識量が足りない」と思われる可能性があります。 今、ぼくがここでつらつら書いたことは、みなさんにとって、目からうろこが落ちるような意外な話だったでしょうか? 決してそうではないはずです。常識を持って考えれば、普通に思いつく話ではないでしょうか? つまり、面接官は、みなさんが思いもよらないような視点は持っていません。好感が持てる学生かどうか、を判断するためのものさしはたくさんありますが、それらのものさしは普通、「常識」をベースに作られています。 深読みするあまりにとっぴな対処方法などを編み出したり、細かい所にこだわりすぎて大事な点がおざなりになる前に、自分の良識を働かせて、「良い学生だ」と相手に思わせるような態度で臨んで欲しいと思います。 回答者 原田康久
(2011年5月25日 読売新聞)
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