「無心」の相撲…鶴竜、21度目で白鵬に勝つ大相撲初場所10日目(17日・両国国技館)――大きな壁を乗り越えた。 ここまで白鵬に対し、一度も勝てなかった鶴竜。「このまま勝てないのでは」と弱気になったこともある。よほど、うれしかったのだろう。21度目での初勝利に花道では付け人と拳を合わせ、目にも光るものがあった。 白鵬の踏み込みに一度は後退したが、右上手が掛かると、左手で横綱の頭を押さえながら振り回した。さらに、頭を付けてもろ差しとなると、土俵際で懸命の寄り。流れるような攻めで最後は、つり気味に相手を寄り切った。放駒理事長(元大関魁傑)は「土俵際で、ちょっとでも休んだら横綱が立て直していた。今まで歯が立たなかったのだから、色々考えたのだろう」と伏兵の活躍をたたえた。 地道なけいこで着実に力をつけ、大関候補の一人に挙げられるようになった鶴竜だが、同じモンゴル出身で、同じ1985年生まれの白鵬に、全く歯が立たなかった。研究熱心でもあり、これまでも試行錯誤を重ねてきたが、行き着いたのは「無心で取ること」。 優勝争いはこれで久しぶりに、白鵬が追いかける展開になった。大関昇進争いでは琴奨菊、稀勢の里に後れを取ったが、場所を大いに盛り上げる立役者となった。(佐藤毅) (2012年1月17日22時32分 読売新聞)
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