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(1)『日中国交正常化の政治史』 井上正也著

評・細谷雄一(国際政治学者・慶応大教授)

(2)『日中国交正常化』 服部龍二著
(3)『近代日本の中国認識』 松本三之介著

 壮絶な自然災害に見舞われた日本。書店には関連書籍が(あふ)れる。そのような中でも、泉から水が湧き出るように、良書が次々と刊行された。豊かな文化を誇る日本の将来への希望を感じた。

 (1)と(2)は、日本政治史の王道をゆく名著。合計四つの受賞。(1:名古屋大学出版会、8400円)(2:以文社、3500円)

 (3)は思想史研究の高き到達点。来年は日中国交正常化四十周年。日中関係はもはや、世界二位と三位の大国間関係。不安や蔑視の感情に踊らされない、誠実な学問成果は貴い。

2011年12月26日  読売新聞)

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