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(1)『言葉と脳と心 失語症とは何か』 山鳥重著

評・湯本香樹実(作家)

(2)『真夜中の庭』 植田実著
(3)『すばらしい墜落』 ハ・ジン著


 (1)は失語症を通して脳と心と言葉について掘り下げた一冊。私たちは一語発するたびに、複雑精妙きわまる心の働きをしているらしい。脳と心の関係のわからなさにびっくり。(講談社現代新書、740円)

 (2)は「物語にひそむ建築」と副題がつく読書案内。ル=グウィンの多島海、坪田譲治の「本来的にこの現世になじんでいない幼年期」など、物語世界が立体的な〈場〉として捉えられる。(白水社、2400円=立石光子訳)

 (3)は短篇(たんぺん)集。全篇ハズレなしだが、『作曲家とインコ』が格別だった。(みすず書房、2600円)

2011年12月26日  読売新聞)

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