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(1)『サ道』 タナカカツキ著

評・朝吹真理子(作家)

(2)『アルテス Vol.01』
(3)『25時のバカンス』 市川春子著

 (1)はサウナに魅せられた漫画家の体験記。水風呂に()かった瞬間の、身体と水との間にできるぬるい水の膜を「温度の羽衣」と称する見事さ。

 いままで名状できなかった感覚にはじめて言葉が与えられたと思う。(パルコ出版、1200円)

 (2)は3月11日に対する音楽家の声をまとめて聞くことができた音楽雑誌。(アルテスパブリッシング、1300円)

 (3)は顕微鏡で細胞をみていたはずが、望遠鏡で天体を(のぞ)いていることに転じてしまうような奇妙な遠近感覚の漫画。どの本も何度も読み返し続けている。(講談社アフタヌーンKC、590円)

2011年12月26日  読売新聞)

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