三つ編み　進化形

東京・神宮前で、三輪洋子撮影

　若い女性の間で、三つ編みの髪形が流行しているらしい。

　年始の東京・神宮前でも、三つ編みが確かに目立っていた。ところが、楚々(そそ)とした女学生を連想させる髪形とは大違い。前髪だけを編んで髪留めでまとめたり、緩く編んでラフな雰囲気にしたり……。三つ編みが進化しているのだ。

　「崩した方が今っぽくてかわいい」と話す大学生（２２）は、左右から緩く編んだ三つ編みを後ろで留め、上品な雰囲気。雑貨店で働く女性（２４）は、三つ編みを３本作ってねじり、ピンでまとめた。「飾りすぎずナチュラルな雰囲気になるのがいい」のだとか。

　ほかにも、「フィッシュボーン」と呼ばれる魚の骨を思わせる編み込みや、両サイドの髪で細めの三つ編みを作り、頭頂部でまとめてカチューシャ風にしたスタイルも。

　しかし、なぜ今、三つ編み？　ヘア・ファッション誌「チョキチョキガールズ」編集長の島亜希子さんは、「三つ編み人気は、ファッションの流行と関係がある」と話す。丸襟のブラウスやプリーツスカートなど、この冬、主流となっているクラシックな装いに三つ編みがぴったり合うという。「お金をかけず、工夫することでおしゃれを楽しめることも、若い女性たちに支持されているようです」と島さん。

　女性誌もこぞって、三つ編みアレンジの仕方を写真や図解で提案。編み方を動画で説明するウェブサイトも人気だという。ますます、進化した三つ編みが街で見られそうだ。（生活情報部　谷本陽子）