行司卒倒に動揺?稀勢の里、力強さ消え初黒星大相撲初場所4日目(11日・両国国技館)――行司が土俵下で卒倒する衝撃的な光景が広がり、館内にはざわめきが残っていた。 「影響はなかった」と言い切った稀勢の里だったが、前日までの力強さが消えていた。動き回る豊ノ島に翻弄され、4日目にして大関初黒星を喫した。 相手に懐に潜られるのを嫌って突き放したが、自ら「手押しだった」と悔やんだ通り、どこか中途半端だった。いなしを警戒し過ぎたのか、出足も鈍い。土俵際まで追い詰め、のけぞらせはしたが、回り込まれて万事休す。粘りもなく、あっさりと土俵を割った。 支度部屋から、徐々に闘志を高めるタイプであることに加え、いつも以上に緊張や重圧が伴う新大関の場所。放駒理事長(元大関魁傑)は「(影響が)ないと言えばウソになるかな。緊張感はずっと持続できるものじゃないからね」と心中を推し量った。 ただ、負けを素直に受け入れるようになったのは大関としての自覚の表れだろう。「相手を見ていくという意識じゃだめなんだよね。もっと攻めないと」。敗れた後、ぶぜんとした表情で、無言だった先場所までとは違い、反省の弁がすらすらと出てきた。「また、明日から」と気持ちを切り替えた稀勢の里。何とも後味の悪い黒星だが、アクシデントと割り切る余裕が欲しい。(佐藤毅) (2012年1月11日20時22分 読売新聞)
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