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今年こそ違うぞ、琴欧洲…7場所ぶり5連勝

隠岐の海(右)を寄り切りで下す琴欧洲(12日、両国国技館で)=田中成浩撮影

 大相撲初場所5日目(12日・両国国技館)――「今年は違う」と期待してもいいのだろうか。琴欧洲が、7場所ぶりに無傷の5連勝。2度のカド番を経験した昨年から一転、きれいに白星を並べている。

 隠岐の海にもろ差しを許したが、両まわしを力強く引きつけると、迷いなく寄った。過去1勝3敗と、分の悪い新鋭に付け入る隙を与えない完勝だった。

 今場所は相手が良く見えているから、慌てる場面が少ない。「相撲に余裕がある」とは佐渡ヶ嶽部屋の秀ノ山親方(元関脇琴錦)。自信も出てきて、すぐに引く悪い癖も影を潜めた。上体だけで突っ込んだり、相手に合わせ過ぎてバタバタしたりせず、2メートル02の長身を生かした相撲を取ると、相手にとっても脅威だ。

 3大関の初日から5連勝は、2007年夏場所の白鵬、魁皇、千代大海以来4年半ぶり。白鵬独走の戦犯として、やり玉に挙がってきた古参3大関が奮闘する意外な序盤戦となった。琴欧洲は大関在位36場所で史上歴代7位タイと、5大関の中でも最古参となったが、4年前の夏場所に初優勝してから、ほとんど賜杯争いには加われていない。意気込みを聞かれて、「出来るだけ落とさない。これからが大事」。まずは意欲を空回りさせないことだ。(平山一有)

2012年1月12日22時34分  読売新聞)

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