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ミックスニュース

手軽にミシン 思い出手作り

店内で縫えるカフェ / 販売業者もレンタル

「久しぶりでもアドバイスを受けられるので安心」と好評だ(東京・世田谷区の「ミシンカフェ&ラウンジnico」で)

 時には縫いものを楽しんでみたいという人に便利な「ミシンのサービス」が広がっている。ミシンが置かれたユニークなカフェが登場したほか、使いたい時だけレンタルできる店も。久しぶりでも手軽に挑戦できるので人気だ。

 CDプレーヤーから流れる音楽に交じって、ダダダダとミシンの動く音が店内に響く。東京・世田谷区に、昨年9月オープンした「ミシンカフェ&ラウンジnico」の半分は、コーヒーやカレーなどを味わえるカフェ。残りは作業スペースになっていて、家庭用ミシン5台が並ぶほか、本格的な業務用ミシンもある。1時間500円から。

 利用者は、小学生から70代まで幅広い。会社員の女性(38)は、「ミシンは中学校か高校の家庭科以来。久しぶりに触ってみたくなった」と店を訪れた。2時間半かけてデジタルカメラを入れるポシェットを縫い上げ、「既製品とは違うものが欲しかった。期待以上のできばえ」とうれしそうだ。

 ミシンを買い求めるほどには必要ではないが、たまには使ってみたい――。「そんな人が今、増えているように思います」と、店主の中嶌有希さん(40)は話す。

 中嶌さんは、幼い頃に母の君子さん(62)が縫ってくれた服の思い出をいつまでも忘れられないという。「そこで、手作りの楽しさを感じてもらえる場所にしたいと、ミシンが使えるカフェを始めました」と中嶌さん。

 君子さんも店に立ち、ミシンのアドバイスをすることもある。親の服の生地で子ども服を作る催しを開く計画もある。

 ミシンの販売業者も「レンタル」を始めている。東京・板橋区の「常盤ミシン商会」では、30分400円から店内で利用できる。

 東京・新宿区の「オカダヤ・ミシンセンター」は、販売するだけでなく、2年前から家庭用ミシンを貸し出している。1泊2日1050円、6泊7日3150円といった料金設定。1月下旬から3月にかけての入園・入学を控えたシーズンは利用が最も多く、貸出台数が、月に延べ80台に達することも。店長の茂木曜喜(ようのぶ)さん(33)は「男性の利用も増え、今は2〜3割を占める」と話す。

 国の消費動向調査では、1960年代後半から70年代にかけては、8割以上の家庭にミシンがあった。その後、作らずとも衣類が手軽に買える時代になり、ミシンのある家庭は減少。しかし、今、再び手作りに注目が集まるにつれ、ミシンへの関心も高まってきたようだ。

 東京・中央区にある「ブラザー」のショールームでは、予約をすれば、無料で説明を受けながらミシンの作業を体験できる。スタッフの湯沢洋子さんは、「面倒な糸通しから、刺しゅうまでワンタッチで施せる機種も増えています。ぜひ一度実際に使ってみては」と勧めている。

2012年1月19日  読売新聞)

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