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九電やらせ「経営者の暴走」と元第三者委委員長

 九州電力の「やらせメール」問題を調査した元第三者委員会委員長の郷原信郎弁護士は12日、九電が「佐賀県知事の発言がやらせの発端ではない」とする最終報告書を経済産業省に提出する方向で調整していることについて、「現体制を維持しようとする経営者の暴走」と批判した。

 第三者委の事実認定を採用せず、事実上否定する内容で調整している九電の動きをけん制するのが狙いとみられる。九電は14日にも臨時取締役会で報告書の内容を決定し、真部利応(としお)社長が同省に提出する予定。

 郷原氏はこの日配信したメールマガジンで、「第三者委の報告書を根底から否定している」と知事擁護の姿勢を続ける九電の方針を批判。「論理的にも客観的にもあり得ない見解に基づく報告を行おうとしても、経産省が監督官庁として容認することは考えられない」と指摘した。

2011年10月12日19時58分  読売新聞)

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