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原発新増設中止要望を否決…山口県市議会議長会

 山口県市議会議長会の臨時総会が14日、下松市内で開かれ、周南市議会が「原発新増設の中止・凍結」を国へ要望する議案を提出したが、同市議会以外の賛成はなく、否決された。

 福島第一原発事故を受け、県内の多くの議会が上関原発や新規原発の建設凍結などを求める意見書を可決したが、「中止」まで踏み込んだのは周南市議会だけ。他の議会との立場の違いが浮き彫りになった。

 周南市の米沢痴達議長は「原発事故は安全な市民生活を確保する上で最優先課題」と主張した。これに対し、原発の安全強化を優先すべきとする意見書を可決した宇部市議会の杉山孝治議長は「『中止』や『凍結』という表現には賛同しかねる」と反発。新増設の一時凍結を求める意見書を可決した柳井市議会の中次俊郎議長も「柳井市議会は『中止』の意見書を否決した」と反対意見を述べた。採決では、周南市の米沢議長と田村勇一副議長が挙手しただけだった。

 米沢議長は「賛同が得られるよう『凍結』も入れたが、否決は残念」と語った。

 光市の中本和行議長は「原発に関する意見書は、各市議会が時間をかけて結論を出した」とし、議案を疑問視した。(緒方裕明)

2011年10月15日17時50分  読売新聞)

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