節電競う光の街…点灯短く、電球LED化冬の街をきらびやかに彩るイルミネーション。 東日本大震災や東京電力福島第一原発事故による自粛ムードや電力不足が懸念される中、全国各地で「こんな時だからこそ、街を華やかにしたい」と開催されている。点灯時間を縮めたり、電力を自家発電機でまかなったりして節電に知恵を絞り、被災地に犠牲者の鎮魂と復興を願うメッセージを送っている。 「神戸だからこそ、東日本大震災の被災地の復興を祈ろう」。阪神大震災をきっかけに、1995年から始まった「神戸ルミナリエ」(神戸市中央区)は12日まで開催される。約20万個の電球が街を照らすイベントは、組織委員会が例年4月に実施を決めるが、東日本大震災の被災者らへの配慮から実施に否定的な意見もあり、今年の決定は7月だった。 平日は消灯時間を例年より30分早い午後9時にしたほか、2割を消費電力が少ないLED電球にした。 初日には、神戸市が修学旅行に招待した仙台市の高校生らも訪れた。「地元の人たちにも見せたい」と涙する生徒もいたという。 1月3日まで街を彩る東京・渋谷の「表参道イルミネーション」は、「自粛ではなく、日本を盛り上げよう」と、商店街振興組合原宿表参道欅会が実施を決めた。 消灯時間を例年より1時間早い午後9時にしたほか、電球を90万個から約65万個にした。電飾を取り付けた沿道のケヤキも昨年より57本少ない96本。減らした電球は、仙台市で行われている「SENDAI光のページェント」に貸し出した。「表参道の電球が東北の被災者の希望の光になってほしい」(同会)という。 (2011年12月12日14時41分 読売新聞)
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