原子炉状況、丸1日「見えず」…保安院で不具合原子力発電所の事故に備えた経済産業省原子力安全・保安院の「緊急時対策支援システム」(ERSS)が、30日昼過ぎから31日午後まで丸1日停止し、保安院で原子炉内部の状況を把握できなくなった。 保安院によると、運転中の各原発からは炉内のデータが正常に集まっていたが、それを入力するシステムに不具合が起きたという。 ERSSは、国内の全原発から原子炉内の温度や放射線量、水位などのデータを収集する。事故の際には、ERSSの計算を基に、「SPEEDI」という別のシステムで放射性物質の拡散を予測する。しかし、東京電力福島第一原発の事故の際には、通信回線の不調でデータが集まらず、住民避難に生かせなかった。 (2012年1月1日11時45分 読売新聞)
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