「行列」選挙?構図流動化も…丸山氏出馬意向
11月27日投開票の大阪府知事選への出馬の意向を、自民党参院議員で弁護士の丸山和也氏(65)が示したことで、知事選の構図が流動化する可能性が出てきた。
出馬すれば自民党内の分裂も生じかねず、同府池田市長の倉田薫氏(63)を支援する自民府議団を中心に「今頃、なぜ……」と戸惑いの声が漏れる。国会議員や大阪市議団からは条件次第で丸山氏出馬の容認論も出ており、29日午後の自民党府連大会は紛糾も予想される。一方、自民党とともに倉田氏への支援体制を固めつつあった民主党は反発している。
自民府議団の幹部は「既に倉田氏支援を決めた。やる気があるなら、もっと早く手を挙げてほしかった」と批判。府議団はこの日、府連大会前の役員選考委員会で、倉田氏支援を決定したことを正式に報告した。
同大会で党府連会長に就任する竹本直一・衆院議員は、丸山氏が知事就任前の橋下徹・大阪府知事とともにバラエティー番組「行列のできる法律相談所」に出演していたことを念頭に、「知名度があり、出ないのはさみしい、という思いもあった。今になっての『出る』には驚いたが、国会議員や府議、市議の意見を聞きたい」と、橋下氏が代表を務める大阪維新の会への対抗馬として丸山氏の支援に含みを残した。府連所属の国会議員は31日以降に、東京で対応を協議する。
自民市議団幹部は複雑な表情。松井一郎府議(47)を擁立する維新の「大阪都構想」に、倉田氏が一定の理解を示していることを挙げ、「倉田氏の支持は、都構想への賛同発言をやめてもらうことが条件。府議団の意見は尊重するが、倉田氏と政策が一致しないなら、丸山氏支援の可能性もある」と語った。
(2011年10月29日22時29分 読売新聞)
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