会社全体での理解が必要
在宅勤務4
在宅勤務制度を導入する企業が増えたとはいえ、実際に在宅で働く人はまだ多くはありません。
原因は人の「心」にあります。自分は在宅で働く必要がないという無関心。オフィスでなければ仕事ができないという固定観念。上司に評価されないという不安。在宅勤務の人と通常勤務の人の間で感じる不公平感。
働く人ひとりひとりが新しい働き方へ理解を深めなくてはいけません。上司や同僚からもメールや電話でこまめに連絡を取り、在宅勤務者を含めた全体の業務がスムーズに進むよう変えていきましょう。
今は通勤して働いている人でも、ずっと同じ働き方ができるとは限りません。病気やけが、親の介護など、男性でも無関係とは言えない時代になりました。在宅でも仕事ができる環境づくりを応援することが、将来の自分や次世代のためになるのです。
これまでは「遅い時間まで会社で働く人」が評価される傾向がありましたが、仕事の効率や成果に目を向けるよう、会社側も評価基準を見直し、上司も部下も考え方を切り替えていく必要があります。在宅勤務について、啓発を進めることが望まれます。
新しい働き方が広まりつつある今こそ、仕事について改めて考える機会なのではないでしょうか。(おわり)
田沢由利さん(ワイズスタッフ社長)
在宅勤務者の上司や同僚に望まれる心構え |
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〈1〉無関心や不公平感→災害などの非常事態や高齢化の影響などで、いつか自分も在宅勤務を利用するかもしれないという認識を持つ 〈2〉仕事は会社でという固定観念→進化したIT技術を活用すれば、どこにいてもほとんどの仕事ができる 〈3〉評価されない不安→仕事の場所や時間より、効率や成果を評価の基準とする |
(2011年10月6日 読売新聞)
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