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[発言小町@新聞]帰宅時間 連絡しない夫

仕事中はムリ 会社出るときに 男性には負担

イラスト・山崎のぶこ

 「夫が仕事中に、帰宅する時間を連絡してくれない」――。インターネットの掲示板「発言小町」にそんな不満が届いた。

 これに対し「我が家は連絡を欠かさない」「家のことばかり気にしていられない」など、多くの意見が寄せられた。

 投稿主は3児の母。家事や育児に追われる中で、「夫と2人で会話する時間がほしい。疲れて帰ってきた夫に、できたての温かいご飯を食べてほしい。だから、帰ってくる時間を聞きたい」と望む。しかし「仕事が長引いて帰宅が予定より遅くなる場合でも、夫は連絡をしてくれない」とし、「電話1本、メール1通もできないものでしょうか。連絡が欲しい、というのは男性にとってストレスですか」と問いかけた。

 これに対する反応は様々。帰宅する時間を家族に伝えているという投稿は多かったが、「仕事の集中力を切らせたくないのでは」「仕事中は時間に追われてそれどころじゃない」などと、投稿主の夫に共感、同情する意見は男女共にあった。

 共働きの女性からは、「自分の実感として、仕事中は『仕事脳』になっており、『帰るメール』は『家庭脳』のスイッチが入らない限り難しい」という指摘もあった。

 具体的な提案として「仕事中ではなく、会社を出た時に電話やメールで連絡してもらえば」という声が多く寄せられた。「ホームで電車を待っている時に2、3行のメールを送っている」「会社の駐車場を出る時に連絡してもらう」といった実践例も示された。

 帰宅時間を家族に連絡するのは、1985年にNTTが制作したテレビCMをきっかけに浸透した。最寄り駅の公衆電話などから自宅に電話する男性の姿が注目され、キャッチフレーズの「カエルコール」は流行語に。90年代後半、携帯電話や電子メールが普及すると、より手軽に連絡がとれるようになった。

 調査会社のアイシェア(東京)が男女474人から回答を得たアンケート(2008年)によると、仕事が終わったら家族などに「今から帰る」と連絡する人は、既婚者の61%(男性65%、女性56%)にのぼった。既婚者による「帰る連絡」の手段は、電話が38%、メールが62%。

 一方で、投稿主の夫のように、連絡を面倒がる男性は今も少なくない。医師で作家の米山公啓さんは「一度に複数の作業を並行して進めるのが得意な女性に対し、男性は一つのことに没頭しがち。仕事中に家に連絡するのは女性が考える以上に負担。帰宅時も早く帰ろうとばかり考え、連絡がおろそかになる」と指摘する。

 夫婦問題研究家の岡野あつこさんは、帰宅の連絡をするかしないかという、ささいに見えるズレを放っておくと、深刻な亀裂に発展しかねないと話す。

 「妻は夫に連絡を要求する前に、夫が何を望んでいるのか知ろうとする努力が大切。夫も連絡しない真意を、丁寧な言葉で説明するべきです」とアドバイスしている。

2012年1月22日  読売新聞)

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