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「きびそ」でバッグを作ろう! 第12回 鋭意製作中!

山形県米沢市の三香堂で製作が急ピッチで進む
1ミリも手元を狂わない職人技が光る

 「kibisoバッグ(小町)」の製作が、急ピッチで進められています。山形支局の田代健一郎記者が、山形県米沢市の縫製工場「三香堂」を訪ね、様子を知らせてくれました。

「kibisoバッグ専従」の職人技が光る

 三香堂は、第8回で詳しく紹介しています。

 記者が訪れたのは良く晴れた朝。住宅街の一角にある2階建ての工場では、鶴岡や東京などから送られてきた生地、ファスナー、ポケット、持ち手など、各地から集められた部品を一つひとつ縫いつけていました。みなさん真剣な表情で、カタカタというミシンの音が室内に響いています。完成間近のバッグが、次々と部屋の隅に積まれていきます。

 「三香堂」では21人中4人の社員を「kibisoバッグ専従」にして、集中的に製作しているとのこと。同社の柳堀忠男社長(67)は「最初にきびその話を聞いたとき、シルクのカバンなんて無理だと思った。でも、きびそ入りの生地を見たら、厚手でバッグにぴったり」と、品質に太鼓判を押します。

 縫製を担当する二宮陽子さん(43)も「地元山形県の素材をバッグにできることはめったにない。とても幸せ」と、集中してミシンに向かっています。

 記者が驚いたのは、誰も設計図(製図)を見ないでミシンに向かっていること。図を暗記した上、1ミリも手元を狂わさずに同じ製品を仕上げる職人技が、当然のように行われています。

 40年以上バッグ作りに関わっている柳堀社長は、「バッグ作りに満足できることは一生ない」という職人肌。納得のいく生地を一から作っているため、ほかの企業から受注してバッグを作るのは、人生で初めてといいます。しかし、「行政、地場産業、デザイン、スタッフ。全てをそろえてなおかつ、世界を見据えているところが立派だ」と、賛同して、kibisoバッグの縫製を受けたそうです。特に「繭だとすぐに分かるロゴのデザインに一目惚れした」と感心していました。

 スケジュールが書かれた社内のホワイトボードには、首都圏や関西などの有名デパートの名前がびっしり! 毎日のようにブースを出店し、全国各地を飛び回っているようです。

 いよいよ、完成まで秒読み。大手小町の率直な意見、最先端のデザイン、そして山形の技術の粋を集めたバッグが、世に出るのが本当に楽しみです。(山形支局・田代)

◇ ◇ ◇


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 発言小町で、デザインについてご意見が寄せられました。
⇒【小町ラボ】「きびそ」バッグの機能についてご意見募集!

 ファッションブログでも関連記事が読めます。
⇒「きびそ」の企画を思い立った理由
⇒カイコとの出会い
⇒鶴岡市ってどんなところ?

2011年10月13日  読売新聞)

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