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子ども
こどもの詩

宮城県気仙沼市 避難所の子どもたち(1)

 読売新聞くらし家庭面の「こどもの詩」に、東日本大震災の被災地である宮城、岩手両県の子どもたちから詩を寄せてもらった。津波の恐ろしさや避難所生活での苦労をつづったものや、日常生活の何気ない一コマを描いた作品など40点余り。5月5日付の紙面に掲載できなかった作品を紹介する。

 

◇ ◇ ◇


みんなの音楽

               小山 奏子
みんなの足音 パタパタ
トストス ドンドンドン
みんなの声
ガヤガヤ へえ―
ガハハ
みんなの食べる音
パクパク ムシャムシャ
ズルズル
一つの音をきいてみて
みんなの音を聞いてみて
きっと楽しい音楽に
きこえてくるはず

 (宮城県気仙沼市・気仙沼中1年)

 

◇ ◇ ◇


足音

               千葉 奏子
トテトテトテパタパタ
ドスドスドスドンドンパ
一人が一歩をふみしめてる
外の足音をきいてみた
耳をすませばきこえてくる
ドンドンドン
春の足音

 (宮城県気仙沼市・気仙沼中1年)

 

◇ ◇ ◇


あめ玉

               西村 祐美
イチゴ メロン レモン リンゴ
いろいろな色があってとてもきれい
手にとって 光にかざすと 宝石みたい
小さい袋から出してみると
手に コロン かわいい
口の中に入れると
ほんのりと自分をやさしい気持ちにしてくれる
かむと 口の中ではじけて味が深くなる
そんなあめ玉が私は大好きだ

 (宮城県気仙沼市・気仙沼中1年)

 

◇ ◇ ◇


月と星

               櫻井 果歩
月と星
それは光り続ける生命
互いに光り生き続ける

朝と昼は
きれいな青空でも
うすぐらい曇りでも
ふり続く雨でも
どんなにひどい嵐でも
月と星は
一生存在し続ける

夜になれば
街の電気がつき
たとえ星が見えなくなっても
月が太陽の光を受け
街にてらしてくれる

どんなに大地が荒れようと
どんなに世界がかなしんでいようと
雲がかげって空が泣いても
月と星は
自らの生命をやどし
生き光り続ける

月と星
それは人と人とをつなぐ
生命である
そして光り続ける その命があるかぎり

 (宮城県気仙沼市・気仙沼中2年)

2011年5月5日  読売新聞)

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