(17)予定表作り自律心養う
規則正しい生活をさせたいのですが。(小5女子の母)
8月も中盤。まだ暑くて気持ちが萎えるのも分かるけれど、ダラダラと。「2学期はすぐそこなのに!」。夏休み後半の親の嘆きを代弁するような相談です。
「思い立ったが吉日。きょうから立て直しを」と励ますのは、関西学院大学の横山利弘教授(道徳)。せっかく規則正しい生活を目指すなら、狙いは高く「自分で自分をコントロールできる」自律心の向上に置くべきだと強調します。
ではどうすれば? 手始めに、子どもと一緒に1日の予定表を作ります。子ども任せだと、無理な予定を立てがち。「朝は7時に起床」「涼しいうちに宿題」「午後は昼寝」などと大まかに決めるのが要領とか。
何かに集中する時間を1時間ぐらい設けるのもお勧めです。好きな物語を読むのもよし、動物図鑑を広げるのもよし。集中することの楽しさが分かれば、新しく始めた生活全体の継続にもつながります。だから、「この際、苦手な算数をやらせたい、などと欲張ってはダメ」だそうです。
狙いは自律なので、予定表通りかどうかの点検も不要。ともに夏休みの残りを規則正しく楽しむ姿勢が大切です。新学期へ、さあ、親もあと一息。(松本美奈)
(2011年8月12日 読売新聞)
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