(23)早めに先生と直接話す
大好きな先生に叱られ、学校を嫌がるようになりました。(小6男子の父)
息子の口から何度も出てくる「大好きな先生」に叱られ、日にちを経ても、学校に向かう足取りは重い。「お前のことを思えばこそ、叱ってくれたのだよ」。そう言ってはみるものの、理解しているのかどうか……。心配ですね。
国立教育政策研究所の滝充・総括研究官は、親としての対応をひとまず評価しつつも、「一刻も早く、担任の先生とじかに話して」と勧めます。長引くと、不登校など深刻な問題につながりかねないからです。たとえ子どもが嫌がっても、必要な行動だと言います。
第一、なぜ厳しく叱られたのか、なぜ落ち込むのか。子どもの限られた情報では、全体像の把握はできません。反省を促すのも難しくなります。
学校に出向いて、子どもが何に引っかかっているのか探る。場合によっては、「先生が叱るのも当然。謝ろう」と一緒に頭を下げることも、子どもが迷い込んだ袋小路から救い出す有効な方法だそうです。その上で、「大好きな先生」に手をさしのべてもらえば、解決はもう眼前とか。
子どもの心に寄り添いながら、時にはあえて意に反することも。親の役割は重大です。(松本美奈)
(2011年9月23日 読売新聞)
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