(29)まず冷静に話を聞く
娘が高校をやめたいと言い出しました。(高1女子の母)
第一志望への入学を果たし、「やれやれ、これでひと安心」と息をついたのもつかの間。青天の
東京学芸大学の相川
その前提として挙げるのが、意外にも「高校は無理に行かなくてもいい所」という理解です。それがないと感情に走り、子どもの本音に迫れないといいます。
そう理解した上で、やめたい理由にじっくり耳を傾け、高校そのものがイヤなのか、行きたいのに支障があるのかを見極めます。いずれにせよ、急いで結論は出さず一緒に悩む姿勢が大切だとか。
親としての思いを伝えるのは最後です。〈自立を助けるのが親の役目〉〈あとは子どもを信頼していくだけ〉と自分に言い聞かせて、胸のうちを明かすのです。
これは相川さんが長女に実践したことです。丹念に聞くうちに、長女は自力で問題を解決し、また笑顔で高校に通うようになったそうです。どうか、うまく思いが伝わりますように。(松本美奈)
(2011年11月4日 読売新聞)
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