(33)「物の大切さ」周囲の協力で
なかなか物を大切にするようになりません。(小4女子の母)
物を粗末に扱う子どもへの対処法で、買う前に捨てる時のことを親子で想像しては、という識者の助言を紹介したところ、さまざまな実践例が届きました。
ご相談のお母さんの場合、「すぐ大きくなるから」と、靴や肌着以外は知り合いからお下がりをもらう、教材以外の物は自分で買わせるといった「買ってあげない」作戦で、ひとまず物の大切さを認識させる成果を収めたそうです。
ところが障害が。祖父母の存在です。孫かわいさにプレゼントを連発。結局、元のもくあみになったとか。「これから魔のクリスマス」。ため息が聞こえそうな一言で結ばれていました。
中1女子の母親は、小遣い帳を活用したといいます。収支が合わないと翌月の小遣いはゼロのルールで記帳を始めたところ、必要か否かを吟味して買うようになったといいます。ネックはお年玉などの臨時収入。「気が大きくなるのか、余計な物を買ってしまう」
「物を大切に」は、親子だけでは解決が難しい問題のようです。周囲にも理解を求めて、ともに方策を考えていく。それが、新たな絆の始まりになれば、すてきですね。(松本美奈)
(2011年12月9日 読売新聞)
ピックアップ
トップ
|